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世界の犬
2G:使役犬

すぱにっしゅ・ますてぃふ スパニッシュ・マスティフ
- SPANISH MASTIFF(2019/2/27更新)

スパニッシュ・マスティフ

原産地

スペイン

用途

番犬及び護衛犬である。この犬種は季節による家畜の移動と密接な関係がある。とりわけ、“Mesta”(中世の遊牧動物のブリーダーの団体)の時代から既に生活を共にしているメリノーヒツジとは緊密な関係にあり、四季を通じてあらゆる場所において、ある場所から他の場所への移動中の行程や、放牧地で留まっている期間、狼や強奪者から守ってきた。現在においても、定住、遊牧に関わらず数多くの群れに同行し、先祖代々継承されてきた作業を遂行している。又、農場や人、領地についても同様に護衛する役割を果たす。

沿革

紀元前二千年頃のモロッサーと呼ばれる古代の犬から発達し、おそらくフェニキア商人がシリアかインド方面からイベリア半島に連れてきたと考えられる。この犬種は何千年もイベリア半島に存在した。20世紀の初めから出陳され、1946年にスタンダードが作成された。
広大な地所や農場の警護犬として用いられ、牛の群れを追うのではなく、その護衛を務めた。
マドリッド周辺の平原であるエストレマデューラとカスティージャ・ラ・マンチャ地域で発展したので、エストレマデューラまたはラ・マンチャという別称で呼ばれた。

一般外貌

スパニッシュ・マスティフは大型犬で、サイズに上限はないが、よいプロポーションでなければならない。バランスが取れ、たいへん力強く、筋肉質で、引き締まった骨格構成である。頭部は大きく、ボディはセミロングの被毛に覆われている。立止時、行動時共にプロポーションがよく、機能的な調和が取れていなければならない。吠え声はしわがれ、低く、太く、よく響き、かなり遠くからでも聞こえる。

習性/性格

大変賢く、美しく、その表情は知性と美しさを表す。素朴で、愛情深く、従順で気品がある。害獣や見知らぬ人を前にすると極めて決然とした態度を取り、それは特に農場や家畜を守る際に顕著になる。行動を見れば、自分の持つ素晴らしい能力を認識しているために力を加減することが出来、また自信を持っていることが見て取れる。

毛色

毛色は問わない。最も高く評価されるのはイエロー、フォーン、レッド、ブラック、ウルフ・カラー、ディア・カラーのような単色である。また、ブリンドルやパーティ・カラー、カラーを持ったものも評価される。

サイズ

体高
サイズの上限はない。均整がとれている限り、サイズのより大きいものがより高い評価を受ける。
サイズの下限
牡:77cm 牝:72cm
上記の値を大きく上回り、牡は80cm、牝は75cmを越えることが望ましい。

グループ(FCI10グループ)別

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