2022年２月28日

ＦＣＩ加盟団体及び契約パートナー団体　各位
 
ＦＣＩ並びに執行委員会はロシアによる武力を行使したウクライナ侵攻を正式に非難いたします。この衝突及び武力侵略は誰もが無関心でいられるものではなく、我々皆が心配、悲しみ、そして怒りを感じています。
 
ロシア軍によるウクライナ侵攻は我々のドッグ・コミュニティー・ファミリー全体も窮地に置いています。この戦争は我々のブリーダーや彼らの犬を大きな危険にさらし、彼らの福祉や命を直接脅かしているのです。多くは避難を余儀なくされ、その他の人々は不安定な状態の中で水や食料並びに基本的物資が乏しくなっているシェルターで生き延びています。そしてそのような恐ろしい試練の時であっても彼らは自分たちの犬を見捨ててはいません！
 
これらの恐ろしい状況はＦＣＩが掲げる優先事項や福祉に関する提言事項だけでなく我々の方針や目的とも矛盾しています。
 
この状況を鑑みＦＣＩ執行委員会は2022年２月27日に臨時会議を行いました。
その会議ではＦＣＩ定款及び規定に基づき、ＦＣＩ並びに執行委員会の法的な規制内で可能な重要な決議が下されました。
 
2022年３月１日より更なる通知があるまで、ロシアＫＣ（ＲＫＦ）はロシア領域内でＦＣＩタイトルや賞位が付与される如何なるイベントをも実施することが許可されません（ＣＡＣＩＢショー、ＣＡＣＩＴトライアル、ＣＡＣＩＡＧ競技会等）。
 
また我々の会員国／契約パートナー国並びにその他のあらゆる人々にウクライナの人々、愛犬家／ブリーダー／飼育者に対し各々の結束や救済を示す機会を提供するため、ＦＣＩはこの目的のためのみに使用される銀行口座を特別に開設いたします。この口座に送金される全ての寄付金は完全な透明性を持ってウクライナＫＣ並びにこの戦争によりひどいダメージを受け深刻な状況にあるウクライナに居住している又は近隣国に避難しているウクライナのブリーダーを支援するために転送されます。
 
そしてＦＣＩもこの基金に実質的に貢献いたします。その詳細については翌数日中にお知らせいたします。
 
ＦＣＩは大きなコミュニティーであり、一致団結した強いファミリーです。今こそ皆で立ち上がりウクライナのために結束力を示しましょう！

 
＜ＦＣＩ執行委員会メンバー＞
　ＦＣＩ会長　T・ヤッケル
　ＦＣＩ副会長　G・ジッピング
　ＦＣＩ会計　B・ミュラー
　M・A・マルティネス
　R・デ・サンチャゴ
　C・モリナリ
　ＦＣＩヨーロッパ・セクション代表　J・ヒンゼ
　ＦＣＩアメリカ・カリブ・セクション代表　J・L・パイロ
　ＦＣＩアジア・アフリカ・オセアニア・セクション代表　D・サントス
　ＦＣＩ事務局長　Y・デ・クラーク