展覧会システムの改正について 解説(2) (2022年4月~)
1.2022年4月から展覧会のクラス区分が変わります。
これまでJKCのチャンピオンシップショーの展覧会クラス区分は、開催日前日を基準にして、出陳犬の年齢とチャンピオン登録資格を満たしているかいないかで、出陳クラスをジュニアクラス/ヤングアダルトクラス/アダルトクラス/チャンピオンクラスに分け、それに応じたクラスにのみ出陳することが出来ました。
例)
- 開催日前日において、生後17カ月の登録犬は、ヤングアダルトクラスにのみ出陳が出来ます。
- 出陳締切日までにチャンピオン資格条件を満たしている犬は、チャンピオンクラスのみ出陳が出来ます。
2022年4月からは、FCI展覧会規程にあるクラス区分(下記の年齢区分参照)となり、出陳犬所有者が、当該展へ出陳する目的によりクラスを選択していただくことになります。
- ジュニアクラス
- インターミディエイトクラス
- オープンクラス
- ワーキングクラス
- チャンピオンクラス
- ベテランクラス
条件により、クラス区分が重複していますので、出陳犬所有者が目的によって出陳クラスを選択し、どれか一つに申し込むことになります。下記の例をご参照ください。
例えば、
2.ワーキングクラスとは
ワーキングクラスとは、FCI犬種分類表でワーキングトライアルテスト対象犬種(※注1)として記載がある犬種のみに採用されるクラスです。ワーキングクラスに出陳するためには、犬種グループごとに必要なワーキング・テスト(※注1)を受験し、FCI指定証明書であるWCC(ワーキング・クラス・サティフィケイト)の写しを出陳申込時に添付していただく必要があります。
※注1 ワーキング・トライアル犬種及びワーキング・テストについては、それぞれページを参照してください。
【主な対象犬種】 FCI第1G(ボーダー・コリーなど)、第2G(ボクサーなど)、第4G(ダックスフンド)、第6G(ビーグル、バセット・ハウンドなど)、第7G(イングリッシュ・セター、アイリッシュ・セターなど)、第8G(ゴールデン・レトリーバー、フラットコーテッド・レトリーバーなど)に属する犬種 |
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3.チャンピオンクラスへの出陳について
チャンピオンクラスへの出陳について、2022年3月までの展覧会は「チャンピオン資格確認通知書」が展覧会規程で定められた出陳申込締切日までに到着した場合に、チャンピオンクラスで出陳することとなります。
※チャンピオン登録を所属クラブを通じて申請中であっても、通知が届く前は年齢クラスでの出陳となります。
2022年4月以降の展覧会では、次の条件が満たされていないとチャンピオンクラスに出陳することは出来ません。
①年齢が、開催日前日において15カ月1日以上であること。
②チャンピオン登録を申請し、「チャンピオン登録証明書」が届いた後に、出陳申し込みをした展覧会であること。
そのため、2022年3月まではチャンピオンクラスに出陳することが出来ていた犬が、2022年4月以降はチャンピオンクラスへ出陳することができない場合もあります。
(例:チャンピオン登録証明書が届いているが年齢15カ月1日に満たない場合、チャンピオン資格確認通知書が届いているがチャンピオン登録が完了していない場合)
4.全ての展覧会の犬種区分が、FCI展犬種・バラエティー区分に統一されます。
FCI展では、ミニチュア・シュナウザー、セント・バーナード、ワイマラナー、プードルなどは下記のとおり毛色や毛種によって分けて審査されていますが、それ以外の展覧会(連合会展・犬種部会展・クラブ展)では分けられていません。2022年4月以降は、全ての展覧会の犬種区分をFCI展の犬種・バラエティー区分に統一します。該当犬種の出陳申込みの際は、ご注意ください。
※アワードポイントもこの区分にそって、それぞれ与えられます。
【対象犬種とバラエティー区分】 ①毛種
②毛色
③サイズ
④サイズと毛種
⑤その他
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この他にもさまざまな項目に変更がありますので、ガゼット誌上において、数回に分けて改正内容の詳細をご案内いたします。2022年からのドッグショー開催に向けて、会員の皆様のご理解とご準備の程よろしくお願いいたします。
いただきましたご質問に関しては、すでに回答させていただいたものと合わせて、ガゼットに掲載させていただきますので、ご確認ください。また、ご意見につきましては、今後の検討させていただきます。
お問い合わせ先
【展覧会事業課】 電話03-3251-1652