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世界の犬
5G:原始的な犬・スピッツ

あめりかん・あきた アメリカン・アキタ
- AMERICAN AKITA(2019/2/27更新)

アメリカン・アキタ

原産地

日本

用途

コンパニオン・ドッグ

沿革

アメリカン・アキタの当初の歴史は秋田の歴史と全く同一である。秋田地方では1603年以降、秋田マタギ犬(中型・熊猟犬)が闘犬用の犬として用いられた。1868年以降は秋田マタギと土佐(四国にドイツ・ポインター、セント・バーナード、グレート・デーンを交雑させて作出)やマスティフとの交雑が行われ、大型化したがスピッツ・タイプの特徴は失われた。
1908年に闘犬禁止令が出されたが、大型日本犬として改良保存が図られ、その結果、1931年に9頭の優秀犬が天然記念物の指定を受けた。しかし、第2次世界大戦(1939年~1945年)中は軍用犬のジャーマン・シェパード・ドッグ以外の犬には捕獲命令が出されたので、その捕獲を逃れる目的で秋田にジャーマン・シェパード・ドッグを交配した為に、益々、交雑が進んでしまった。終戦(1945年)後の秋田の状況は、数は激減し、タイプも1.マタギ秋田、2.闘犬秋田、3.シェパード秋田の異なる3タイプが存在し、混迷を呈していた。
まず、終戦(1945年)後の秋田復活発展の過程においては出羽系の金剛号が一時的ではあるが全盛となり、占領軍として日本に進駐した関係者たちが、マスティフやジャーマン・シェパード・ドッグが色濃く残る出羽系のタイプのものを多数アメリカに持ち帰った。賢く異なる環境に適応する能力を持つこの系統はアメリカ国内の繁殖者を魅了し、繁殖者の数も人気も共に上昇し、発展していった。
アキタ・クラブ・オブ・アメリカは1956年に設立され、1972年10月にはこの犬種のアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)の犬籍簿への登録及びショーへの出陳が許可される正規の地位が認められた。しかし、この年代AKCはJKC(ジャパン・ケネル・クラブ)との血統証書の相互承認がなされていなかった為、日本からの新しい血液の交流を図る事が出来ず、1955年頃の犬質、タイプのまま固定化され、同年代に原産国日本でのマタギ秋田を使っての改良繁殖とは異なった道を歩み、アメリカ独自のタイプとして発展した。

一般外貌

がっしりとした骨太の体躯で、均整がとれ重厚味があり、骨に重量感がある大型犬である。頭部は広く、やや三角形に近い。マズルは深く、目は比較的小さい。直立耳は前傾し、顎の後部のラインに連なっており、本犬種の特徴となっている。

習性/性格

優しく人なつこい。機敏で反応がよく威厳があり、従順かつ勇敢である。

毛色

レッド、フォーン、ホワイトなどのさまざまな色。さらにはピントーやブリンドルも存在する。色は精彩を放ち、鮮明であり、マスク又はブレーズのあるなしにかかわらず、マーキング(斑)はバランスがとれている。毛色がホワイトの犬(単色)にはマスクはなし。ピントーは地が白で、頭部及びボディの1/3以上に均等で大きなパッチ(斑)がある。下毛と上毛と色が違うことがある。

サイズ

体高 牡:66~71cm 牝:61~66cm

グループ(FCI10グループ)別

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