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血統証明書への記載(肘関節異形成症(ED))
犬の肘関節異形成症(ED)の罹患率を低下させることを目的として欧米各国の研究者が協調し1989年にInternational Elbow Working Group(IEWG)が結成され、国際的なEDのスクリーニングに対するガイドラインが作成されました。
EDの評価はグレード0からグレード3までの4段階のグレード別けによる診断基準を設けています。JAHDでは、EDの評価を International Elbow Protocolに従って診断しています。本会の血統証明書には、JAHDの評価方法に基づいて、EDの評価結果が記載されます。
グレード分類 | ||
---|---|---|
グレード 0 (Nomal) |
正常 | 肘関節内に骨棘や硬化像がない。 |
グレード 1 (Mild arthrosis) |
軽度関節症 | 肘関節内のどこかに2㎜未満の骨棘が認められる。 あるいは、尺骨滑車切痕の硬化像が認められる。 |
グレード 2 (Moderate arthrosis) |
中等度関節症 | 肘関節内のどこかに最大2〜5㎜の骨棘が認められる。 |
グレード 3 (Severe arthrosis) |
重度関節症 | 肘関節内のどこかに5㎜以上の骨棘が認められる。 |
記載内容の見方
血統証明書には「JE 右肘関節グレード/左肘関節グレード/レントゲン検査月齢」の順で表記されます。
上記例の場合
JE 0/2/014 と記載されていた場合には、左から、JはJAHDの評価であることを示しています。EはElbow(肘関節)の評価であることを示しています。
右肘関節は0、すなわち正常な肘関節です。左肘関節は2、すなわちグレード2の肘関節異形成症を意味します。レントゲン検査月齢は14ヵ月齢という意味です。