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さーるろーす・うるふどっぐ
サールロース・ウルフドッグ
- SAARLOOS WOLFDOG(2019/2/27更新)
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原産地
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オランダ
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用途
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サールロース・ウルフドッグは特定の使用目的のために作出された犬種ではない。忠実で、信頼できるコンパニオン・ドッグであり、ハウス・ドッグとなる資質を兼ね備えている。
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沿革
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Leendert Saarloos 氏(1884年~1969年)は自然と犬をこよなく愛していた。ジャーマン・シェパード・ドッグの愛犬家であった氏は犬が人間性を帯び過ぎてきたと感じ、より良いワーキング・ドッグを作出するために犬本来の自然な素質を取り戻すためにこの犬種を作出することにした。そのために、伝統的なプロシア・タイプである牡のジャーマン・シェパード・ドッグのGerard van der Fransenumとヨーロッパ・タイプのシベリア系列を起源とする牝の狼と交配した(1932年)。
父犬と戻し交配し、狼の血統が4分の1の基礎個体群を繁殖した。後に厳しい選別を伴う実験繁殖の中で、新しい犬種である「ヨーロピアン・ウルフドッグ」に進化した。この新犬種の中から選ばれた個体は目の不自由な人のための盲導犬として良い働きをしたため、当初はこの作業に適している犬種として見なされていた。しかしながら、個体群の増加により最初の祖先犬であるGerard van der Fransenumから受け継いだ能力が除々に失われ、ワーキング・ドッグとしても盲導犬としても適さないことが明確になった。 Leendert Saarloos 氏の遺産はワーキング・ドッグではなかったが、犬の本質に近い特性を持つこの種は1975年に犬種として公認された。
その際、当該犬種は作出者に敬意を表し、「サールロース・ウルフドッグ」と命名された。
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一般外貌
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体躯構成が頑丈で、その外貌(体躯構成、歩様及び被毛)は狼を連想させる。構成は調和が取れており、脚長に見えるほどではないが、かなり長い四肢を持つ。性別の特徴の違いは顕著である。
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習性/性格
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活発で、エネルギーに溢れており、誇り高く、自主性を持っており、自身の意思に従う性格であることが最も知られている。主人に対しては非常に愛情深く、信頼度はかなり高い。他人に対しては控えめで、通常は接触を求めない。知らない状況を避け、控えめで、狼のような態度は典型的である。
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毛色
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明るい色からウルフ・グレーとも呼ばれる暗色で、毛先がブラックのもの、毛先がブラウンのものまでの獣色(猪、野ウサギ)である。典型的なウルフ・マーキングは明るいクリーミー・ホワイトからホワイトまである。狼の典型的なそれらの薄いマーキングはボディの底面、四肢の内側、脚の裏側、臀部及び尾の下側にも見られる。
鼻、目縁、唇及び爪の色素沈着は毛色がウルフ・グレー、ホワイト及びクリーミー・ホワイトのものに於いてはブラックであるべきである。ブラウンの毛色のものに於いてはレバー色であるべきである。
両カラーバラエティー共、四肢の外側には暗色な色調が見られる。また、表情豊かなマスクも有するべきである。
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サイズ
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体高 牡:65cm~75cm 牝:60cm~70cm
体高の上限の若干の逸脱は許容される。
グループ(FCI10グループ)別
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