アイリッシュ・ウォーター・スパニエル
- IRISH WATER SPANIEL

スタンダードNo:124
原産地:アイルランド
用途 :ほとんどの狩猟に容易に対応でき、深い茂みの獲物を素早く見つけ出したり、回収したりする。本犬種の体躯構成と気質故に、伝統的に水鳥猟に用いられてきた。
沿革 :正確な起源は不明だが、一般的にウォーター・スパニエルはペルシャ原産の犬から進化し、スペインを経由してアイルランドに持ち込まれたと考えられている。「水鳥を追うウォーター・ドッグ」と記述されている最初の文献は1600年に遡るので、アイルランドでは鳥撃ち銃が用いられるようになる前から、耐水性の被毛を有する犬が用いられていたことが分る。祖先に関する形跡としては、ネズミのような尻尾というたいへん特異な特徴以外は何もなく、この特徴は類似した犬には見られず、現在の本犬種がアイルランド原産の祖先を持つとされる裏付けとなり、この尾が「ウィップ・テール」や「ラット・テール」という名称の起源である。これらの犬の子孫は19世紀後半に様々なショーに出陳され、多大な成功を収め、1890年にアイリッシュ・ウォーター・スパニエル・クラブが設立された。