マンチェスター・テリア

MANCHESTER TERRIER

最終更新日 2025年03月05日

FCIスタンダードNo.71

原産国

イギリス

用途

テリア

沿革

18世紀にイングランドのマンチェスター地方で作出されたものと思われる。はっきりしないがオールド・ブロークンヘアード・ブラック・アンド・タン・テリアにウィペットの祖先犬を配して改良されたらしい。
1835年闘犬が廃止されるとそれに代わって「ネズミ早殺し競争」がイギリスの庶民の楽しみとなった。50匹のドブネズミを一頭のテリアがどれだけ速く殺せるかを競うもので、パブ(居酒屋)の客寄せに利用された。この競争に使用された犬がマンチェスター・テリアで、飼育者も多かったが、この競争が廃止されたことや断耳が禁じられたことから一時人気が離散した。
イギリスの作家アガサ・クリスティーが愛育し『運命の裏木戸』でこの犬種の敏捷さを書き遺している。

一般外貌

コンパクト且つ優雅で、体躯構成が健全である。

習性/性格

鋭敏で、敏活で、陽気で、活動的。又、明敏で献身的である。

毛色

漆黒に濃いマホガニーのタンが下記のように分布している。:
頭部においてはマズルは鼻先にまでタンがあり、鼻と鼻骨部分は漆黒である。両頬、両目の上、顎の下に小さなタンの斑があり、のどには明瞭なV字型のタンがある。脚は膝から下にタンがあるが、指趾にはブラックの線(ペンシルマーク)が入っている。足のすぐ上には明瞭なブラックのマーク(サム・マーク)がある。後脚の内側にはタンがあるが、膝関節にあるブラックにより分けられている。尾の裏側にはタンがあり、肛門の周辺にもタンのマーキングがあるが、これは尾で隠せるくらいの幅のもので、狭ければ狭いものほど良い。胸の両側には僅かなタンのマーキングがある。後脚の外側にブリーチングと呼ばれるタンがあるのは好ましくない。いずれの場合にしても、ブラックがタンの中に混じることや、その逆は許容されない。色の境界は明瞭であること。

サイズ

体高
理想体高
牡:40~41cm
牝:38cm

グループ(FCI10グループ)別

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