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- ドッグショー審査基準と審査の実際
◇審査員はどんな人?
ドッグショーで出陳犬に次ぐ中心的役割を担うのが審査員です。
審査員になる人は、長年繁殖に携わったブリーダーやドッグショーの経験を積んだハンドラーなどさまざまです。試験や研修などで必要な知識と経験が認定され資格を取得しています。
審査員には以下の3種類の資格があります。
・単犬種審査員(資格が認められた犬種のみ審査ができる)
・犬種群審査員(資格が認められたグループに属する犬種のみ審査ができる)
・全犬種審査員(登録されている全ての犬種の審査ができる)
審査員はその日割り当てられた犬種を、決められた時間内に一頭ずつ評価し席次を付けます。
◇審査員は何を基準に審査しているの?
純粋犬種には、犬種ごとに理想とされている標準(スタンダード)があります。外貌、骨格、筋肉、被毛、歩き方などを、各犬種に細かく定められた標準と照らし合わせて審査を行います。
審査員はそれぞれを次の6つのポイントから審査しています。
タイプ
犬種の特色を示す特有の質のことで、スタンダードの本質の具体化をタイプといいます。
それぞれの犬種“らしさ”を有していなければいけません。
クオリティー
タイプで表現された特色(犬質)の充実度や洗練度のことを指します。
コンディション
スポーツ選手がコンディションに気を配るように、犬も当日の健康状態や精神状態の調整が必要です。
サウンドネス
精神的にも肉体的にも健康な状態であるか確認します。おびえたり過度に攻撃的であったり、骨格や筋肉の状態や、歯の噛み合わせが悪くてはいけません。
バランス
いくら一部が秀でていても、全体の調和がとれていなければいけません。魅力的な各部のポイントが全体の感じを損なわず、かえってその犬全体を魅力的にしていることが大切です。
キャラクター
ドッグショー会場の中を他の犬と歩く時でも、何か光り輝くものがある、ひときわ目立つマナーがいいというような魅力もドッグショーでは大切なことです。
審査はトーナメント方式で行われます
審査はトーナメント方式で行われ、最初に同じ犬種の中から犬種の1番となるBOB(Best Of Breed)を選出します。次にこのBOBを獲得した犬の中から、FCIによって分類された各グループの一席にあたるBIG(Best In Group)を選出します。そして、このBIGを獲得した犬の中から、そのドッグショーの最高栄誉であるBIS(Best In Show)を選出します。