バラエティ(サイズ・毛色・毛種)の変更と交配のガイドライン
サイズによるバラエティーの変更について
以下の5犬種には、サイズによるバラエティーがあります。
バラエティー変更を希望される場合は、サイズ計測基準により、変更を行うことができます。
サイズによるバラエティーのある犬種とバラエティー変更のための計測基準
◆犬籍上は、実際のサイズにかかわらず、変更されたバラエティーとしての取り扱いとなります。
◆これを変更する場合、再度バラエティー変更登録する必要があります。
その際、以前の変更の計測時に生後15 カ月1日以上であれば、当該計測時のデータに基づく再変更が可能です。
計測時に生後15 カ月以下であれば、再度計測が必要となります。
※犬種標準とは異なります。
(1)ダックスフンド
牡 | 牝 | |
スタンダード | 胸囲37㎝を超えるもの | 胸囲35㎝を超えるもの |
ミニチュア | 胸囲37㎝以下で32㎝を超えるもの | 胸囲35㎝以下で30㎝を超えるもの |
カニーンヘン | 胸囲32㎝以下 | 胸囲30㎝以下 |
(2)プードル
スタンダード | 体高45㎝を超えるもの |
ミディアム | 体高45㎝以下で35㎝を超えるもの |
ミニチュア | 体高35㎝以下で28㎝を超えるもの |
トイ | 体高28㎝以下 |
(3)ショロイツクインツレ(旧:メキシカン・ヘアレス・ドッグ)
スタンダード | 体高46㎝以上 |
インターミディエイト | 体高45㎝台までで36㎝以上 |
ミニチュア | 体高35㎝台まで |
(4)ペルービアン・ヘアレス・ドッグ
ラージ | 体高50㎝を超えるもの |
ミディアム | 体高50㎝以下で40㎝を超えるもの |
ミニチュア | 体高40㎝以下 |
(5)ジャーマン・スピッツ
グロース | 体高40㎝以上 |
ミッテル | 体高40㎝以下で30㎝以上 |
クライン | 体高30㎝以下 |
バラエティー変更手順
バラエティー(サイズ)変更には、専用申請書と展覧会会場での計測が必要です。
変更を希望される場合は、以下の手順でお願いいたします。
(1)バラエティー(サイズ)変更を希望する場合、事前に所有者から犬籍部登録課(電話03-3251-1653)にご連絡をお願いいたします。
折り返し、犬名・登録番号・変更内容など、確認させていただいた情報を記載した「バラエティー変更申請書」をお送りいたします。(所有者用の「変更申請書」と、審査員用の「計測報告書」の2枚複写になっています。)
※計測を希望する展覧会開催日の10日前までにご連絡をお願いいたします(10日前が本会休業日と重なる場合は、それ以前にご連絡ください)。なお、本会の休日と連絡日が重なる場合は、その前に連絡してください。
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- 連絡の際には、以下の内容を確認させていただき、「バラエティー変更申請書」に記載の上お送りします。
・バラエティー(サイズ)変更内容
・計測を受ける犬の情報(犬名、登録番号等)
・計測を受ける展覧会の開催日と展覧会名称 - 「バラエティー変更申請書」は、所有者用の「変更申請書」と、審査員用の「計測報告書」の2枚複写になっています。
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(2)展覧会会場で審査員に計測をしてもらいます。その際、バラエティー変更申請書と当該犬の血統証明書コピーをお持ちください。
(3)計測後、登録課宛に次のものをお送りください。
- バラエティー変更申請書(計測後、審査員が必要事項を記入します)。
- 当該犬血統証明書(コピーではなく本証をお送りください)。
- 変更料金800円
(4)犬籍の変更完了後、所有者へ血統証明書をお送りいたします。

ご注意
- 変更のための計測が可能な年齢は、次の通りです。
・小さいサイズから大きいサイズへの変更…生後6カ月1日以上
・大きいサイズから小さいサイズへの変更…生後15カ月1日以上 - 計測を行うことのできる展覧会は、次の通りです。
・犬種部会展
・全犬種クラブ展
・犬種群クラブ展
・単犬種クラブ展
※計測を行うのは、それぞれの展覧会の審査員で、当該犬種の審査資格がある審査員です(国外審査員は除く)。
※展覧会の開催については、急な会場変更や中止となる場合がありますので、イベントスケジュールにて最新の情報をご確認ください。 - 展覧会における取り扱い
・変更したバラエティーでの展覧会出陳申し込みは、本会への登録が完了してからとなります。
・変更前に取得したCACならびにM.CACは有効です。また、チャンピオン称号も有効です。
・ロイヤルカナンアワードのポイントは、変更後に取得したポイントから有効になります。
バラエティー間の交配について
サイズの異なるバラエティー間の交配によって生まれた子犬は、大きい方のサイズのバラエティーでの登録となります。
バラエティー間交配の原則
バラエティー間交配については、原則として避けるべきものとされていますが、遺伝子プールの制約によって、近親交配とならないようにするため止むを得ず行う場合もあります。これらのことからFCIはバラエティー間交配を認めています。交配にあたっては、以下の事項に注意してください。
一般原則
- サイズ
出産にリスクがあるため、近いサイズバラエティーでの交配が原則となります。
※サイズの異なるバラエティー間の交配によって生れた子犬は、大きい方のサイズのバラエティーでの一胎子登録となります。 - 毛色
マール同士の交配は避けてください。高い確率で致死や難聴のような健康欠陥が生じるためです。
犬種による原則
ベルジアン・シェパード・ドッグ
- タービュレン、グローネンダール、マリノア及びラケノアの4バラエティー間の交配は認められません。
- 同一バラエティーの交配で、別バラエティーの子犬が生まれることがごくまれにありますが、その場合には子犬のバラエティーでの登録となります。
ジャーマン・シェパード・ドッグ
- シュトックハール(S)の記載がある登録犬同士、またはラングシュトックハール(L)の記載がある登録大同士による交配のみ登録できます。
- 一胎子の両親犬が毛種記号を未記載の場合は、訂正申請をされるか、それぞれの所有者名で、シュトックハール(S)またはラングシュトックハール(L)のいずれかである旨を記載した文書を添付してください。
- 親犬の毛種を記した文書添付による一胎子登録を行った場合、当該親犬については、本会の大籍に毛種記号が記録されます。従って、後日、名義変更等により親犬の血統証明書が再作成された場合には、血統証明書にもその毛種記号が記載されます。
グレート・デーン
- ハルクイン同士の交配は避けてください。高い確率で致死や、難聴のような健康陥が生じるためです。
- ハルクインと、ブラック以外の毛色の交配は避けてください。ハルクインは、マール遺伝子によって生じた過度のホワイトを伴った毛色であるためです。
- ブルーと、ブルーまたはブラック以外の毛色との交配は避けてください。ブルーは鼻や目の色を薄める劣対立遺伝子によって生じた、ブラックが薄まった毛色であるためです。
ミニチュア・シュナウザー
劣性の毛色であるブラック&シルバーを保護するため、ソルト&ペッパーと、ブラック&シルバーの交配は避けてください。
ダックスフンド
ロング・コート(L)とワイヤー・コート(W)の交配は避けてください。典型的でない毛質が生まれるリスクがあるためです。
ジャーマン・スピッツ
- グレーは、グレーとのみ交配してください。
- ブラウンは、ブラック以外の毛色の交配は避けてください。典型的でないブラウンや他の毛色で色素が欠乏した鼻を生じさせるためです。
ポメラニアン
- グレーは、グレーとの交配してください。
- ブラウンは、ブラック以外の毛色との繁殖を避けてください。典型的でないブラウンや他の毛色で色素が欠乏した鼻を生じさせるためです。
プードル
グレー(シルバー)と、アプリコットまたはレッドとの交配は避けてください。典型的でない毛色が生まれるリスクがあるためです。
ブリュッセル・グリフォン、プチ・ブラバンソン、ベルジアン・グリフォン
- 「ブリュッセル・グリフォン」、「プチ・ブラバンソン」、「ベルジアン・グリフォン」の3犬種は、FCIより、交配に関してはバラエティーに準じた取り扱いとし、それぞれの犬種間の交配が可能であると通達されています。
- 一胎子登録については、生まれた子犬の外貌によって、その犬種名で血統証明書を発行することになります。
犬種 | 毛色 | 毛種 |
ブリュッセル・グリフォン | ブラック、ブラック&タン | ワイヤー |
プチ・ブラバンソン | レッド | ワイヤー |
ベルジアン・グリフォン | ブラック、ブラック&タン、レッド | スムース |
血統証明書・所有者名義変更についての関連情報
お問合せ先
一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬籍部登録課
03-3251-1653